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SNSデータから見た!訪日外国人観光客の動向や趣向が調査結果で明らかに!

SNSデータから見た!訪日外国人観光客の動向や趣向が調査結果で明らかに!

2020年の東京オリンピックに向けて、日本に訪れる外国人の数は年々増加しています。定番の東京スカイツリーや浅草浅草寺、舞浜のディズニーランドをはじめ、様々な観光地へと足を運んでいる訪日外国人ですが、その来日者数などは統計データなどの定量数値で傾向値は把握できています。

ですが、実際に訪日外国人客が日本の観光地に対してどのような感情を抱いているかという定性的なデータを広範囲で取得している調査結果はなかなかありませんでした。

そんな定性的なデータの収集のためには、訪日外国人1人1人へヒアリングしてインサイトを聞き出す「デプスインタビュー」や、6名程度の訪日外国人を集めてディスカッションしてもらう「グループインタビュー」などの手法が考えられますが、これらは大規模にデータを収集する場合は不向きになります。

また、訪日経験ある外国人へのインターネットアンケート調査の方法もありますが、リアルタイムでは収集が困難となり、どうしてもタイムラグ、もしくは調査というバイアスが拭いきれません。

そんな中、東京海上日動火災保険株式会社が、2017年3月24日に全国のインバウンド事業者の支援のため、ソーシャルビッグデータを活用した、全国インバウンド観光調査結果サマリーをリリースしました。SNS投稿データという、いわゆるアクティブデータを用いた分析になりまます。今回はこちらの調査結果を抜粋してご紹介していきます。

<調査概要>

・TwitterやWeiboをはじめとしたSNSデータを収集・集計し、外国人観光客の日本観光の動向、および嗜好を分析。
※Twitterデータとは、調査期間に投稿された全Tweetデータ(英語)

・調査期間
2015 年 11月~2016 年 10 月

・分析対象
Twitterの投稿736,213件(英語)、Weiboの投稿100,128件(中国語)、合計836,341件のデータ

「爆買」で話題の中国人、買い物の投稿はわずか2%!

「爆買」で話題の中国人、買い物の投稿はわずか2%!-1
「爆買」で話題の中国人、買い物の投稿はわずか2%!-2
出典:ソーシャルビッグデータを活用した、全国インバウンド観光調査(東京海上日動火災保険株式会社)

上のデータは、SNSの投稿を分類に分けた際の構成比となります。
※嗜好=「見る」「食べる」「買う」「体験する」等の分類

英語圏のSNS投稿内容は、「買う」と「食べる」の割合が全体的に多い傾向となっています。特にオーストラリアのSNS上での話題は「食べる(38%)」が多い傾向にあります。

またアジア圏の投稿と比べて「体験する」が低い数値となりました。欧米系の旅行者にとって、昨今の日本食ブームにより日本の食ヘの興味の割合が高くなっていると考えられます。一方「体験する」が低い数値になっているのは、そもそも「買う」「食べる」に比べて体験をしている外国人の数がまだまだ少ないのではないでしょうか。

アジア圏の投稿は全体的に「体験する」の割合が高くなっています。これは、日本文化の体験を目的として来日している観光客の数が多いということかもしれません。

中国人の投稿は他の国の外国人の投稿とはまた違った傾向になっています。「食べる」の数値が低く、「見る」が49%と圧倒的に高い数値、また「体験する」が33%と他国と比較すると高い数値になっています。我々日本人にとって中国人といえば「爆買い」のイメージがあると思いますが、「買う」に関する投稿の数値はわずか2%となっています。

中国からの観光客は、「食べる」や「買う」という投稿ではなく、「体験する」などの、いわゆる”コトの消費”に対する投稿が増えてきているということかもしれません。もちろん既に傾向は随所に現れてはいますが、今後の傾向は日本文化を体験することを求めて日本へ観光にくる人がさらに増えてくることを示しているデータになりますね。

また、「見る」が49%もの高い数値となっているのも興味深いですね。風景などの写真をSNSで発信する傾向が高いのかもしれません。ただし、中国のみデータソースが異なるのため、分析には注意が必要かもしれません。

アジア人にとって箱根観光が穴場?!話題にはなっていないけど評価が高い!

アジア人にとって箱根観光が穴場?!話題にはなっていないけど評価が高い!
出典:ソーシャルビッグデータを活用した、全国インバウンド観光調査(東京海上日動火災保険株式会社)

上の表は、英語圏とアジア圏からの観光客のツイート数と、そのツイート内容がポジティブな内容か、それともネガティブな内容であるかを測定し、実は穴場となっている観光地が明らかにしています。英語圏では神社などの歴史的な建造物へのSNS投稿の数は少ないのですが、満足度は非常に高い数値になっています。一方アジア圏では箱根などの体験系観光や温泉などが話題が少ないのですが、満足度が高い数値に。

また、アジア圏で話題が少ないかつネガティブな評価を受けているのが「東京タワー」、話題が多いのにも関わらず低い評価なのが「桜」となりました。

これらの結果からだと、もしかしたら今後の穴場観光エリアは、英語圏は神社などの歴史的建造物、アジア圏は温泉が有名な箱根温泉に移っていくのかもしれませんね。

訪日外国人のSNSデータを活用しよう!

今後日本全体が2020年に向けて、インバウンド事業を発展させていくためには、より精度が高く、より生に近いアクティブデータが必要不可欠となっていくと思います。特に昨今のソーシャル時代、発信される投稿ほど生に近い声は無いと思います。

ぜひ今後のインバウンド事業の推進に役立てていただけたらと思います。

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